野の花を愉しむ
家の小さな花壇に、茶花や和の花をいくつか植えています。
たくさんの種類ではないですが、
花が咲いてきたら、お気に入りの一輪挿しに飾って楽しんでいます。
ちいさな茶会や、ワークショップのときにも、ちょこんと彩りを添えてくれています。
花屋さんに行けないときでも、ちょっと手折って生けることができ
とても重宝しています。
花のある空間は、やっぱり良いですね。
「茶の湯」は、総合芸術ともいわれます。
お点前はもちろんのこと、床や花、茶道具の数々、茶に菓子など…
その室礼のすべて、お茶を振る舞うという、その空間のすべてが
静謐で、こまやかで、あたたかく、おてなしの心を繊細に表現する
とてもクリエイティブなものだと感じます。
私も、ご縁があって始めた茶道ですが、
長く続ける中で、いろいろなものに惹かれ、新たな興味が湧くのがとても面白い。
野の花も、そのひとつ。
田舎育ちなので、野の花は自然の中にある…というか、
あえて見つけたり、飾ったりという発想は、お茶を始めるまではありませんでした。
あえて買い求めて飾る花とか、あえて花壇に植える花は、
洋花で華やかなもの…という、固定観念のようなモノがありました。
東京での住まいには、とくに。
四季折々に咲く日本の山野草の、可憐な佇まい、やわらかな色合い。
けっして華美にならず、質朴としたその雰囲気の魅力は、
茶道をはじめてから、あらためて気がついたように思います。
「おうちを茶室のように整える」
というのは、目下、私の夢です。
娘もまだ小さいし、夫のモノもあるし、、
家族3人の暮らしのあれこれを、好きなようにスキッと断捨離!!
というのは、なかなか行きませんが…。
まずは、野の花を飾る空間から、いつも整えていられるように
と、思っています。
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