いちょう、ひとひら。

 

ひらひらと舞い落ちる一片を、そのまま手にしたような

色鮮やかで、繊細な干菓子。


富山の老舗『薄氷本舗 五郎丸屋』の季節の薄氷。

その名も、「いちょう」です。



寒い北陸の冬の水田に、うっすらとはった氷を模した

五郎丸屋さんを代表するお菓子「薄氷」は、

富山特産の餅米・新大正米を原料に薄くのばした生地に、

阿波産の和三盆を1枚ずつ丁寧にはけ塗りしたもの。


独特のパリッとした食感に、口に入れるとすっと溶けて和三盆のやさしい風味が残ります。

落雁ともまたちょっと違って、

品の良い味わいの中に、心地よい食感も楽しいお菓子。




江戸時代から260年余り続くお店は、当代で16代目だそう。

こちらの、五色の色合いと味が楽しめる「T5」もとても人気になったお菓子ですが、

(※写真は五郎丸屋さんのサイトよりお借りしました)

四季折々の意匠が楽しめる「季節の薄氷」も

とっても美しくて、おもてなしにはぴったりのお干菓子です。



今月のお点前レッスンでは、こちらの「いちょう」をお干菓子に。

主菓子は、11月ですので「亥の子餅」を。


どちらも、茶道が初めての生徒さんには、

へぇ~!という新たな発見があったようで♪


和のコトの愉しみを、皆さんと和気藹々お話ししながらレッスンができるのも

とても豊かなひとときだなぁと感じています。


Salonるるん

”和のコトを愉しむ暮らし”をテーマに、ワークショップ、和のものごとを綴るブログなどお届けします。 日常にほんの少し、和の彩りを。そのちいさなキッカケになれたら幸せです。 Salonるるん 天谷ゆか